
最近グランピングやキャンプがテレビなどのメディアで取り上げられるようになり、アウトドアへの憧れが日に日に高まりつつある我が家の子どもたち。しかし、虫が大の苦手という自称「都会育ち」のパパは消極的…。
そこで、今回の家族旅行は、快適に過ごせる宿泊設備を備えつつも、大自然を満喫できるグランピング施設を探すことに。季節も、虫の心配がいらない時期を選んで、いざアウトドアの旅へ出発です!
目次
やってきたのは、島根県江津市。標高230メートルの小高い丘に位置する「風の国」は、約33ヘクタールの自然豊かな敷地に、宿泊施設、温泉、体験工房、テニス、グランドゴルフなど、さまざまなお楽しみが詰まったリゾート施設。
関西からは中国自動車道をひたすら西へ走り、5時間近くかけて到着しました!
本館にあるフロントでチェックインを済ませた後、いざテントへ!と思ったら、まず私たちの目に飛び込んできたのは、キッズエリア。ワイヤーを滑車で滑走する「ジップライン」など魅力的な遊具があって、子どもたちは旅の疲れもなんのその…目の色を変えて遊び始めました。
一通りキッズエリアで遊んだ後は、ようやくお目当てのグランピングサイトへ!
実はこの風の国を選んだ理由の一つが、なんともユニークな球体テントにあります。「森に泊まる」というキャッチフレーズ通り、針葉樹が林立する森の一角に秘密基地のようにテントがあるので、なんだか探検隊にでもなったようなワクワク感がこみ上げてきます。
7歳になったばかりの息子はテントを見て一言。「なんか宙に浮いているみたいだね!夜になったら空飛ぶの?」
確かに空も飛べそうな雰囲気だけど、さすがにそれはありません!
テント内にはベッドが2台とサイドテーブルがあり、オイルヒーターが設置されていました。ベッドには電気毛布もセットされており、寒さはまったく気になりませんでした!
浴衣、バスタオル、歯ブラシ、タオルなどのアメニティも充実。洗面&トイレはテントサイトの入り口に設置されているので、アウトドアとはいえ快適に過ごせます。
しかもテントの透明部分からは、森の景色を眺めることができ、探検隊気分はそのままに宿泊が楽しめます。
3棟の球体型テントと2棟の半球型テントがあるグランピングサイトは、夜のフォトジェニックな光景も見どころの一つ!辺りがすっかり暗くなると、テントはライトアップされ、森の中は一気に幻想的な空間に。
夏は、青々とした芝生と空を眺めながら、ガーデンデッキでBBQ!
では冬は…?と思っていたら、ガーデンデッキ横に張られたテントへ案内されるではありませんか!なんと冬は、「和グランピング」をテーマにお鍋が楽しめるのだとか。どんなメニューが用意されているのか期待に胸が膨らみます。
冬メニューのメインは、施設がある島根県・江津市の名産「まる姫ポーク」が主役のしゃぶしゃぶ!肉厚があるのに柔らかく甘みのある豚肉は、食べ応え十分。ほかにも、お刺身の盛り合わせで島根の海の幸が味わえるほか、アサリの酒蒸しや茶わん蒸しといった一品料理に、シジミの土鍋ご飯も登場。松江で採れるというシジミの出汁をたっぷり吸ったご飯は、子どもたちが「おかわり!」と叫ぶほどでした。
ちなみにしゃぶしゃぶ用のポン酢もこれまた絶品。スタッフの方に聞いたところ、レストラン横の売店で売っているとのことだったので、しっかり買って帰りました!
朝食は、本館のレストランでバスケットに入った朝食セットを受け取ります。天気の良い日は外でピクニック気分を味わいながら食べるのがおすすめなんだとか。今回は雪がちらついていたので、大きな窓から美しい山々が一望できるレストラン「MORI KAZE KITCHEN~もりかぜキッチン~」で、朝食タイムです。
旅の2日目は、敷地内にある「風の工房」で木工体験をすることに!
この工房では、お箸や竹とんぼ、木の時計作りができるほか、風鈴の絵付けや紙漉き体験もできるとのこと。内容によっては事前に予約が必要な場合もあるそうなので、興味のある方は、事前に問い合わせをしておくといいですね。
我が家の子どもたちは、お箸と竹とんぼづくりに挑戦!ナイフで木を削ったり、サンドペーパーで形を整え、電熱ペンで模様を入れたりと、1時間ほどかけて、それぞれの作品作りを楽しんでいました。息子は、竹とんぼを遠くまで飛ばせる方法まで伝授してもらい、大満足の様子でした!
遠くから時間をかけてこの施設へ遊びに来たという人は、連泊がおすすめ!
宿泊施設は、テント以外にも、ペットと宿泊できるコテージをはじめ、本館には和室や洋室などの客室も。宿泊施設を変えて旅を違った気分で楽しめるのも、風の国ならではの魅力です。
私たちは、2日目にコテージへ移動。秘密基地から、今度は山の中の別荘へ来たような気分で、優雅なひとときを過ごしました。
食事もプラス料金で懐石料理だったり、和食の朝食が選べたりして、食事の内容を変えることができます。会席料理では、まる姫ポークを使った豚の角煮を堪能!グランピングメニュー同様、島根の食が満喫できる豪華な内容でした。
旅の途中から降り始めた雪は、帰る頃にはしっかり積もって、一面銀世界に!冬におすすめという星空観察はお天気の都合で叶いませんでしたが、その代わり、めったに見られない雪景色に、子どもたちは大喜び。最初は冬にグランピングなんて…と少し心配していましたが、テント内は暖かく、夕食も体をしっかり温めてくれるメニューだったせいか、不思議なくらい寒さを感じることがありませんでした。しかもこの「風の国」には、美肌の湯と称される温泉も!冬グランピングを楽しむにはもってこいの施設です。
何よりも虫を一匹も見ることなく、大自然を楽しめた私たち家族。
「また来年もこようか!」そう言ったのは、ほかでもない、あまりアウトドアには興味のなかった、あの虫嫌いのパパでした!
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