石川県,羽咋市

石川県羽咋市柴垣町にある「長手島(ながてじま)」は、柴垣海岸の沖に位置する周囲約1kmの小さな島です。砂州で陸とつながっており、その風景が京都の天橋立に似ていることから“小天の橋立”とも呼ばれています。島に足を踏み入れるとまず目に入るのが「白うさぎ」のモニュメント。古くからこの地には出雲神話の「因幡の白兎」と似た伝説が伝わり、神秘的な雰囲気を漂わせています。
島の一周は徒歩でおよそ20分ほど。豊かな自然に囲まれ、波の音や渡り鳥の鳴き声を聞きながらの散策は心癒やされます。晴れた日には、海と空の青さ、緑の木々が織りなす美しいコントラストが広がり、カメラを持っての散策にもおすすめです。
釣りスポットとしても人気で、アイナメやカサゴ、クロダイなどが狙えます。さらに、夏には天然の岩牡蠣が採れることで知られ、その濃厚な味わいを求めて多くの人が訪れます。SUPやサーフィンなどのマリンアクティビティも盛んで、海上から眺める長手島の景観も格別。
夕方には、柴垣海岸の沖に沈む夕陽が島全体を黄金色に染め上げ、幻想的な美しさを見せます。自然と伝説が息づく長手島は、静かな時間を過ごしたい方にぴったりの癒やしのスポットです。