富山県,南砺市

合掌造りの家々が立ち並ぶ五箇山は、世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として登録されている、富山を代表する歴史景観の地です。
急な雪に耐えるために生まれた“合掌造り”の屋根は、手を合わせたような形をしており、厳しい自然の中で人々が助け合って暮らしてきた知恵と工夫が感じられます。
五箇山には相倉(あいのくら)と菅沼(すがぬま)の2つの合掌集落があり、どちらも今もなお人々が生活を営む「生きた世界遺産」です。
春の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々に違った表情を見せてくれます。夜にライトアップされた合掌家屋はまるで昔話の世界のよう。
集落の中では、民宿への宿泊や、手すき和紙・こきりこ踊りといった伝統文化体験も楽しめます。地元の食材を使った五箇山豆腐や岩魚の塩焼きなど、素朴で温かい郷土料理も人気です。
静かな山あいに息づく、懐かしさと温もりのある風景。
五箇山では、時の流れを忘れて心やすらぐひとときを過ごせます。
写真提供:(公社)とやま観光推進機構