
埼玉県秩父は自然や歴史、文化に触れられる、心豊かな時間を過ごせる場所です。 この記事では、秩父を訪れる際に知っておきたい観光名所や、秩父の地元グルメを紹介します。 秩父旅行をより楽しく充実したものにするためにぜひ参考にしてください。
目次
秩父は埼玉県西部に位置する山間の地域で、秩父多摩甲斐国立公園や県立武甲自然公園に指定される自然環境に恵まれた場所にあります。
東京から特急で80分ほどとアクセスもよく、日帰り観光にもおすすめのエリアです。
秩父へは、東京からは電車の移動が便利です。
ソファー型のゆったりシートが特徴の特急列車「Laview」を利用して西武秩父駅を目指す方法もありますが、西武鉄道では外国人限定で利用可能な乗り放題パスも用意しており、秩父を回るならパスの利用がおすすめです。
パス名 | 利用エリア | 料金 |
---|---|---|
SEIBU 1Day Pass | 西武線全線利用可能 (※多摩川線は対象外) | 大人 1,000円 子ども 500円 |
SEIBU 1Day Pass + Nagatoro | 西武線全線利用可能 + 秩父線 (※多摩川線は対象外) | 大人 1,500円 子ども 750円 |
パスは日本国外の旅行会社を通じても購入可能で、池袋駅や西武新宿駅でも購入できます。
パスを利用し下記のルートで西武秩父駅を目指すと秩父までの移動がスムーズです。
移動ルート | 所要時間 |
---|---|
池袋 → 飯能 → 西武秩父 | 約1時間40分〜2時間 |
西武新宿 → 所沢 → 飯能 → 西武秩父 | 約2時間〜2時間30分 |
秩父には豊かな自然が織りなす景観を楽しめる場所や、日本の伝統を伝える歴史名所や文化的なスポットが豊富です。秩父観光で特に訪れるべきスポットを紹介します。
西武秩父駅周辺観光で欠かせないスポットの一つに「羊山公園」があります。
羊山公園の「芝桜の丘」は4月初旬〜5月初旬の芝桜の時期になると一面が鮮やかなピンクで染まり、毎年多くの人が公園を訪れます。
桜の花見スポットとしても人気があり、園内には羊とのふれあい体験ができるふれあい牧場や、アスレチックゾーン、展望エリアなどもあって、ゆったりと秩父の自然を楽しめる場所としても人気です。
「武甲山」は標高1,304mの秩父を代表する山です。石灰岩の採掘所とされており、削り出された白い岩肌が剥き出しの姿はまるでピラミッドのようで、秩父の特徴的な景観を作り出しています。
アップダウンの激しいコースとなりますが、武甲山は登山やハイキングにもおすすめの山です。山頂からは秩父の町並みを見下ろす美しい景色が見られ、春には羊山公園の芝桜を眺めることもできます。
「秩父神社」は西武秩父駅から徒歩10分ほどのところにあります。秩父神社は2000年以上の歴史を持つ日本最古の神社の1つです。
冬の見どころの1つとされる秩父神社の例祭「秩父夜祭」は、京都や飛騨高山の祭と合わせて日本三大曳山祭とされ、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
「秩父まつり会館」は、毎年12月2日と3日に行われる「秩父夜祭」の歴史や文化をじっくり学べる、日本の伝統文化に触れたい人にぴったりのスポットです。
祭りの神輿や山車の展示があり、プロジェクションマッピングや3Dシアターで秩父夜祭中の雰囲気をバーチャル体験することもできます。
秩父夜祭とコラボしたキャラクターグッズの販売もあり、お土産探しにもおすすめです。
西武秩父駅前の抜群の立地にある「西武秩父駅前温泉 祭の湯」も秩父観光に欠かせないスポットです。
「祭」をコンセプトにした複合型温泉施設で、温泉だけでなく、秩父の名物グルメを楽しめるフードコートや秩父の特産品が揃う物販エリアがあります。
温泉は4つの露天風呂のほか、炭酸泉やジェットバス、サウナなど充実しており、露天風呂から武甲山の姿を楽しむこともできます。
フードコートと物販エリアへの入場は無料なので、秩父らしい食事やお土産探しで立ち寄るのにもおすすめです。
「三峯神社」は秩父の山奥に位置する神社で、関東最強のパワースポットといわれています。三つの鳥居が連なった「三ツ鳥居」があり、神の使いとして「狼」を祀っている神社です。
10月下旬から11月上旬にかけての時期には、神社周辺の木々が鮮やかに色づき、秩父を代表する紅葉名所となります。車やバスでのアクセスも可能ですが、登山やハイキングコースとしても人気があり、秋は特に多くの人が訪れます。
※ペットは一緒に入れません
奥秩父の冬の名勝「三十槌の氷柱」「尾ノ内百景氷柱」「あしがくぼの氷柱」も見逃せない秩父の観光スポットです。天然の氷柱は毎年姿が変わり、その時々の自然が作り出す氷のアートを楽しめます。
なかでも「三十槌の氷柱」は高さ8m、幅30mほどになる大規模オブジェとなり毎年多くの観光客を惹きつけています。
氷柱の見ごろは1月上旬から2月下旬です。冬の秩父観光ならぜひ訪れてみてください。
秩父だけでも見どころがたくさんありますが、長瀞の方まで足を伸ばせばさらに魅力的な観光スポットが多くあります。
日帰りで訪れるのにもおすすめの秩父周辺観光スポットを紹介します。
秩父に行くなら長瀞も訪れたいエリアです。「長瀞岩畳」は海底につもった地層が地下に押し込まれたことでできたもので、パイ生地のように薄く剥がれやすい岩石が長瀞独特の景観を作り出しています。1924年には国の天然記念物に指定されました。
見事な岩畳が続く荒川を船でくだりながら眺めるラインくだりが人気アクティビティの一つにもなっています。
長瀞は、春は桜が美しく、夏には川遊びやラフティング、釣りなども楽しめるエリアなので、アウトドア好きの人にぴったりです。
「寶登山神社」は長瀞駅から徒歩15分ほどのところにある神社です。火災盗難よけ・諸難よけに多くの参拝者が訪れています。多くの彫刻が施され、本殿は色鮮やかです。
寶登山神は2011年にはミシュラン・グリーンガイド・ジャポン1つ星にも選ばれました。
※ペットは一緒に入れません
「宝登山ロープウェイ」を利用すれば、標高497mの宝登山山頂まで簡単にアクセスできます。
12月下旬から2月下旬は蝋梅を楽しめ、2月上旬から3月下旬にかけては梅が美しく咲き誇ります。
宝登山には寶登山神社の奥宮だけでなく、展望休憩所やニホンザルなどの動物たちとふれあえる宝登山小動物公園があり、ファミリーも楽しめるスポットです。
秩父旅行の楽しみは美しい景色や歴史・文化スポットだけではありません。秩父には武甲山の水で育った食材や地元食材を使った料理がたくさんあります。
ここからは秩父グルメをおすすめのお店とともに紹介します。
秩父といえば「秩父そば」があります。「名物秩父そば 立花」は秩父地粉と武甲山の伏流水で打った蕎麦を提供しているお店です。
名物の「美人つけそば」は、きのこ、揚げ玉、とろろ、大根おろし、うずらの卵が盛られたつゆにつけていただきます。
「安田屋」は「わらじかつ」発祥の店です。秩父名物の「わらじカツ丼」は、どんぶりからはみだすほど大きなわらじサイズのカツがのっているのが特徴です。
カツにたっぷりのたれが染み込み、噛むほどに味がジュワッと広がり、一度食べると病みつきになります。
秩父観光で外せない秩父名物です。
丼ものなら「豚みそ丼」も秩父観光でチェックしておきたい一品です。名物「豚みそ丼」を味わうなら、発祥の店「豚みそ丼本舗 野さか」へ足を運んでみてください。
秩父では古くから「みそ漬け」という保存方法が伝わっており、豚みそ丼ではみそ漬けにした豚肉を炭火で焼き上げています。炭火焼きの香ばしい香りが食欲をそそります。
西武秩父駅より徒歩7分ほどのところにあるのがレトロな店構えの「パリー食堂」です。
お店が入る建物は昭和初期に、正面をモルタルで装飾する「看板建築」で建てられたもので、有形文化財に登録されています。
「オムライス」の皿にはたっぷりとフルーツが盛られ、昭和レトロを感じる盛り付けです。
昔ながらの食堂といった感じで、ほかにもカレーやラーメンなどの食堂メニューを味わえます。
秩父名物には「みそポテト」もあります。「みそポテト」は元々農作業の合間やおやつに食べられていた郷土料理の1つで、ふやかしたじゃがいもの天ぷらに甘い味噌ダレがついた食べ物です。
西武秩父駅から徒歩5分の「はなゆう」は立ち食い蕎麦屋ですが、みそポテトも人気です。
みそポテトはお店や家庭によっても味付けが異なるため、秩父観光に行くなら、お気に入りの味を探して食べ比べも楽しいでしょう。
秩父旅行で長瀞エリアまで行くなら130年以上の歴史を持つ「阿佐美冷蔵」の「天然氷のかき氷」もぜひご賞味ください。
阿佐美冷蔵は数少ない天然氷の蔵元の1つです。金崎本店と寶登山道店の2つの店舗があり、季節や店舗で限定メニューを提供することもあります。
秩父での観光をより特別なものにしたいなら、グランピングがおすすめです。
キャンプとホテルのいいとこ取りをした体験ができるグランピングは、自然の中で快適に過ごせるため、アウトドア初心者でも安心です。
秩父のグランピング施設のおすすめは「秩父別邸 木叢-komura」。
ヴィラスタイルのグランピング施設で、ラグジュアリースイートの客室にはプライベートプールが付いています。半露天風呂も完備でラグジュアリーなひと時を過ごせること間違いなしです。
食事付きプランでは、地元食材や郷土料理で秩父の食体験を楽しめます。
以上、秩父の観光情報をまとめて紹介しました。
秩父は豊かな自然に歴史的名所、そして秩父グルメを楽しめる魅力的な場所です。東京からのアクセスも便利で、気軽に旅行できるおすすめのエリアです。
地元の味も楽しみながら、観光スポットを巡り、秩父ならではの体験を満喫してください。
※本コラムは、2025年2月現在の情報に基づいて作成されたものです。各施設の最新情報は、公式サイトをご確認ください。
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