

四国の北西部に位置する愛媛県は、瀬戸内海に面した温暖な気候と美しい島々が魅力のエリアです。日本最古の温泉といわれる「道後温泉」や、絶景のサイクリングロード「しまなみ海道」など、国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットが点在しています。
そんな愛媛の瀬戸内海を贅沢に満喫できるのが「グランピング」。手ぶらで気軽にアウトドア体験ができるグランピングは、カップルやファミリー、友人グループにも大人気です。瀬戸内の穏やかな海と島々の絶景を眺めながら、非日常のひとときを過ごせます。
この記事では、愛媛でおすすめのグランピング施設2選に加え、合わせて訪れたい周辺スポット、1泊2日・2泊3日のモデルコース、さらに近隣県の人気グランピング施設までまとめてご紹介します。愛媛でのグランピング旅行を計画中の方は、ぜひ参考にしてみてください。初めてのグランピングという方にも分かりやすいよう、各施設の特徴やアクセス情報も詳しくまとめました。

今回ご紹介する愛媛のグランピング施設は、いずれも瀬戸内海に浮かぶ島に位置しています。海に囲まれた立地ならではの眺望と静けさが、島グランピングならではの魅力です。ここでは、リゾートグランピングドットコムに掲載中の愛媛のグランピング施設を2つご紹介します。どちらも離島にあり、フェリーや送迎の時間に制約があるため、予約前に時刻表を必ずご確認ください。

広島県呉市から7つの橋で結ばれた「安芸灘とびしま街道」の終点、愛媛県今治市の岡村島に位置する「Glamp Terrace(グランテラス)」。雨が少なく日当たりの良い温暖な気候に恵まれた島で、瀬戸内海を見渡すオーシャングランピングを楽しめます。
客室は全6棟。前面が透明パネルになった「オーシャンドーム」4棟は、室内にいながら目の前に広がる瀬戸内海の絶景を独り占めできる贅沢な空間です。ドームの前に専用の芝生ガーデンが広がる「ガーデンドーム」も2棟あり、ボール遊びやピクニック、星空観賞などプライベートなアクティビティを楽しめます。いずれも定員2〜8名、ダブルベッド4台とエアコン、2ドア冷蔵庫を完備。ベッドのマットレスは高級ブランド・シモンズ製です(一部の棟を除く)。
全棟に焚き火ができるデッキテラスと全天候型の食事スペースを備えており、雨の日でも問題なくBBQを楽しめます。BBQは電気式コンロを使用するため炭の用意は不要。食材を持ち込んで自由に楽しむほか、和牛ステーキや海鮮パエリアが並ぶグランピングBBQセット、ホットサンドの朝食もオプションで注文できます。
無料のレンタサイクルが用意されており、島内をのんびり巡ることも可能。敷地内の防波堤では海釣りもでき、周辺ではシーカヤックやSUP体験も楽しめます。

「心ひろがる、島旅へ」をコンセプトに掲げる「グランルークしまなみ(GLAMPROOK しまなみ)」は、来島海峡大橋のたもと、瀬戸内海に浮かぶ馬島に佇むグランピング&ホテルリゾートです。今治市街地から車で15分ほどの距離にありながら、人口が10人に満たない特別な島。すべての客室が海に面しており、島ならではの静寂と開放感に包まれた滞在を楽しめます。
客室は全16棟。グランピングタイプの「COCOON HOUSE」は、繭の形をしたユニークなテントにアウトドアリビングが付いた開放的な空間で、定員4名・セミダブルベッド4台・室内面積100㎡を備えています。ホテルタイプは、クイーンベッドを配した「JUNIOR SUITE」と、半露天の客室風呂が付いた「SUPERIOR TWIN」の2種類。カップルから3世代ファミリーまで、幅広い旅のスタイルに対応しています。
食事は全プランに含まれるオールインクルーシブスタイル。夕食は瀬戸内海の名産品を使ったコース料理、朝食は和食・洋食から選べるワンプレートです。飲み放題のBARや瀬戸内海を見渡す展望風呂、シーグラス拾い、天然の洞窟を巡る洞窟体験、プライベートデッキでのドリンクサービスまで宿泊料金に含まれており、追加料金を気にせず過ごせます。ワンランク上のグランピング体験を求める方におすすめの施設です。

愛媛でのグランピング旅行をさらに充実させるなら、周辺の観光スポットも合わせてチェックしておきましょう。瀬戸内海の絶景を楽しめるサイクリングロードや、日本最古の温泉として名高い道後温泉など、愛媛には魅力的なスポットが数多くあります。ここでは、グランピングの前後に立ち寄りたいおすすめスポットを5つご紹介します。

愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ「しまなみ海道」は、瀬戸内海に浮かぶ6つの島々を7つの橋で結んだ全長約60kmの海の道です。「サイクリストの聖地」として世界的にも知られており、自転車や徒歩で美しい瀬戸内海の景色を眺めながら島々を渡ることができます。各島には展望台やビーチ、カフェなどの立ち寄りスポットも充実しています。
全行程を走破するには6〜10時間ほどかかりますが、今治側の来島海峡大橋だけを渡る短いコースなら1〜2時間で楽しめます。グランピングのチェックイン前にサイクリングで汗を流し、夕方からはゆったりとアウトドアステイを満喫するプランがおすすめです。
・料金:公式サイトをご確認ください。
・アクセス:今治ICから車で約15分(来島海峡大橋入口)
・参考サイト:https://shimanami-cycle.or.jp/、https://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/

日本最古の歴史を持つといわれる「道後温泉」は、愛媛観光の定番スポットです。シンボルである道後温泉本館は明治27年(1894年)に建てられた木造三層楼で、国の重要文化財にも指定されています。周辺には道後温泉別館 飛鳥乃湯泉や椿の湯など複数の入浴施設があり、それぞれ異なる趣を楽しめます。
温泉街には土産物店や飲食店が軒を連ね、浴衣姿でのそぞろ歩きも風情があります。松山市内から路面電車で気軽に訪れられるアクセスの良さも魅力。グランピングの帰りに立ち寄って旅の疲れを癒すのにぴったりのスポットです。
・料金:公式サイトをご確認ください。
・アクセス:松山ICから車で約20分/JR松山駅から路面電車で約20〜25分
・公式サイト:https://dogo.jp/

今治市朝倉にある「タオル美術館」は、日本一のタオル産地・今治ならではのユニークなミュージアムです。タオルの製造工程を見学できるほか、タオルを素材にしたアート作品の展示が楽しめます。広大なヨーロピアンガーデンやカフェ、レストランも併設されており、ゆったりとした時間を過ごせます。
ミュージアムショップでは今治タオルをはじめとする上質なタオル製品をお土産に購入できます。グランピングのチェックアウト後に立ち寄って、愛媛ならではのお土産探しを楽しむのがおすすめです。
・料金:公式サイトをご確認ください。
・アクセス:今治ICから車で約15分
・公式サイト:https://www.towelmuseum.com/

写真提供:(一社)愛媛県観光物産協会
日本三大急潮のひとつである来島海峡の迫力ある潮流を、間近で体感できる観光船です。世界初の三連吊橋である来島海峡大橋を真下から見上げる景色や、渦を巻く急流のダイナミックな光景は圧巻。約45〜50分の船旅で、瀬戸内海の自然の力強さを肌で感じられます。村上海賊の居城跡「来島」や、芸予要塞の砲台跡が残る「小島」など、歴史的な島々も巡ります。
潮の干満によって流れの向きや強さが変わるため、乗船するタイミングによって異なる表情を楽しめるのも魅力です。定期便ではなく潮流によって運航時刻が毎日変わるため、事前に公式サイトでご確認ください。
・料金:公式サイトをご確認ください。
・アクセス:今治ICから車で約15分(下田水港)
・公式サイト:https://imabari-shimanami.jp/kyuuryuu/
・参考サイト:https://www.city.imabari.ehime.jp/kanko/spot/?a=181

愛媛の2施設はどちらも離島にあり、フェリーや送迎の時間に合わせた計画が必要です。ここでは施設ごとにコースを分け、1泊2日と2泊3日の2つのモデルコースをご提案します。移動時間を含めて組み立てていますので、旅行の日程に合わせてアレンジしてみてください。
午前中に今治市内へ到着したら、タオル美術館で今治タオルのお土産を選びましょう。昼食は今治名物の焼豚玉子飯を。午後はしまなみ来島海峡遊覧船(急流観潮船・約45〜50分)に乗り、来島海峡大橋を海上から見上げる迫力の景色を楽しみます。
送迎車の時間に間に合うよう、余裕をもって今治港へ。車は港の宿泊者専用駐車場に停め、完全予約制の無料送迎車で馬島へ渡ります。チェックイン後は、シーグラス拾いや洞窟体験、瀬戸内海を望む展望風呂で島時間を満喫。夕食は瀬戸内海の名産品を使ったコース料理です。夜はBARで飲み放題のお酒を片手に、潮騒に耳を澄ませながらゆったりとした時間をお過ごしください。
朝は海を眺めながら和洋のワンプレート朝食を。チェックアウトは11時までと余裕があるので、島を散策する時間もたっぷりあります。今治港へ戻ったら、しまなみ海道の来島海峡大橋を車で渡り、大島の亀老山展望公園から瀬戸内海のパノラマを堪能してから帰路につきましょう。
初日は松山市の道後温泉へ。道後温泉本館や飛鳥乃湯泉で歴史ある名湯を堪能し、温泉街をそぞろ歩き。昼食は松山名物の鯛めしをいただきます。午後は今治方面へ移動し(約1時間)、初日は今治市内に宿泊します。
2日目はしまなみ海道を渡って大三島へ(今治ICから約40分)。大山祇神社を参拝し、樹齢2,600年と伝わる大楠を仰ぎ見ましょう。ここで重要なのが買い出しです。岡村島には販売店がほとんどないため、島に渡る前に食材や飲み物を購入しておきましょう。
宗方港からフェリーで岡村港へ(約20分)。フェリーの時刻表を事前に確認し、15時のチェックインに間に合う便を選んでください。到着後は無料のレンタサイクルで島を巡ったり、防波堤で海釣りを楽しんだり。夜はデッキテラスで焚き火を囲みながら、持ち込み食材やBBQセットで瀬戸内の夜を満喫します。
チェックアウトは10時。荷物をまとめたら、10時から借りられるレンタサイクル(1組90分制・当日先着順)で島を一周してみましょう。フェリーで大三島へ戻り、しまなみ海道を今治方面へ。時間に余裕があれば来島海峡大橋を渡る短距離サイクリングに挑戦するのもおすすめです。タオル美術館でお土産を購入し、今治名物のランチを楽しんでから帰路につきましょう。

徳島県に隣接する香川・高知・愛媛にも、魅力的なグランピング施設が充実しています。四国旅行の計画に合わせて、県をまたいだグランピング巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。ここでは、リゾートグランピングドットコムに掲載中の近隣県施設を3つご紹介します。徳島とはまた違った雰囲気のグランピングを体験してみてください。

香川県東部、瀬戸内海に面した「Beach SPA TSUDA」は、1日4組限定の1棟貸切タイプのプライベートヴィラです。客室は109平方メートル、最大定員6名。ロフト付きリビングを備えた大空間で、家族やグループでの滞在に向いています。各棟専用のテラスには露天風呂とBBQスペースがあり、満天の星空を眺めながら瀬戸内海の穏やかな波音に包まれる至福のひとときを過ごせます。「日本の渚百選」に選ばれた津田の松原海水浴場もすぐそば。松山市内からは高速道路利用で約2時間30分です。

西日本で二番目に高い山「剣山」(標高1,955メートル)の連峰に抱かれた、徳島県美馬市木屋平の秘境グランピングです。直径6メートルの大型ドームテントにベッド4台とエアコンを完備し、屋根付きのBBQスペースで雨の日もバーベキューを楽しめます。
食事付きプランでは、味噌の上であめごを一匹丸ごと焼き上げる徳島の郷土料理「ひらら焼き」を中心としたフルコースを提供。食材を持ち込んでオリジナルBBQを楽しめる素泊まりプランもあります。お風呂は隣接する入浴施設「つるぎの湯 大桜」の大浴場・サウナを利用できます。敷地内にもサウナがあり、穴吹川上流から直接水を引いた水風呂と、剣山連峰を望むととのいスペースを完備しています。松山市内からは車で約3時間30分、四国の山と海の両方を楽しむ旅行プランにぴったりです。

高知県高岡郡四万十町、「スカイヒルゴルフクラブ」に併設されたグランピング施設です。冷暖房・個別BBQスペース・お風呂・トイレを備えたドーム型テントのほか、キャンピングトレーラー、オートキャンプサイトと3つの滞在スタイルから選べます。食事は、地元のブランド米「仁井田米」や四万十ポーク、四万十鶏など四万十エリア産の食材を中心としたBBQ。空気の澄んだ四万十町ならではの星空も大きな魅力です。日本最後の清流・四万十川にも近く、四万十川観光と組み合わせた旅行プランがおすすめです。
愛媛のグランピングは、瀬戸内海に浮かぶ島に泊まるという体験そのものが旅の目的になります。自炊やBBQを自由に楽しむなら岡村島の Glamp Terrace、食事もアクティビティも込みで過ごすなら馬島のグランルークしまなみ。どちらを選ぶかで滞在の性格は大きく変わります。しまなみ海道のサイクリングや道後温泉、大山祇神社といった周辺スポットと組み合わせれば、愛媛の魅力をたっぷり味わえる旅になるでしょう。いずれの施設も離島にあるため、フェリーや送迎の時間を確認したうえで、余裕をもったご予約をおすすめします。
※本コラムは、2026年9月現在の情報に基づいて作成されたものです。各施設の最新情報は、公式サイトをご確認ください。

月間約100万人が訪れるグランピング専門メディア「リゾートグランピングドットコム」編集部。これまでに累計150本以上のグランピング施設紹介記事や体験レポートを執筆し、グランピング施設の企画・開発から運営、集客コンサルティングまでを幅広く手掛ける。