大阪、京都、兵庫から車や電車で約2時間。日本三景の一つ「天橋立」を擁し、美しい海を臨む京都・宮津市には、グランピング施設やプライベートヴィラ、大人のリゾートが楽しめる旅館などさまざまなスタイルの宿泊施設が軒を連ねています。中でも数あるグランピング施設は、一つとして同じものはなく、利用する人や楽しみ方、過ごし方に合わせて独自のコンセプトを打ち出し、一つひとつが個性豊かな施設となっています。
今回は、京阪神からのアクセスが良好で、日帰りでも宿泊でもグランピングが楽しめる関西グランピングのメッカ・京都天橋立にあるグランピング施設をご紹介します。
京都府の日本海側に面する「海の京都」と呼ばれる地域に、日本三景の一つ「天橋立」はあります。京都、大阪、兵庫から車で約2時間、電車ならJR大阪駅またはJR京都駅から特急でおよそ2時間。高速バスも大阪梅田(阪急三番街)、JR京都駅から出ており、どの交通手段を使っても京阪神からのアクセスは良好です。
天橋立を擁するエリアは、天橋立のほかに、海と住居が隣り合わせになった古き良き日本の風景が国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された「伊根の⾈屋(ふなや)」や、丹後ちりめんの産地として栄え昭和モダンな⾵景が残る「ちりめん街道」、鳴き砂で有名な「琴引き浜」、「⼣⽇ヶ浦」といった海岸沿いの絶景など、昔ながらの街並みや手つかずの自然が残る魅力的な観光スポットがたくさんあります。
都会の喧騒から離れた海の京都は、ノスタルジックな雰囲気が漂い、⽇本の原⾵景が今なお残る見どころあるエリアとなっています。
天橋立がある丹後エリアはまさに食の宝庫と呼ぶにふさわしい場所です。毎年11月6日のカニ漁の解禁と共に3月まで味わえるズワイガニ、日本3大ブリ漁場の1つがある伊根町で水揚げされるブリは丹後の冬の風物詩。ほかにも春はマダイやハタハタ、夏はハモ・アワビ、秋はノドグロ・クエ・マツタケなど、季節ごとに様々な新鮮食材が楽しめます。地元で採れる野菜やフルーツも多く、特に丹後は、京都・宮津市を中心にイチゴの栽培が盛んな地域。太平洋側の産地に比べ、冬から春の温度が低いこのエリアでは、果実がじっくり完熟するので、甘くて美味しいイチゴができると言われています。天橋立にあるグランピング施設でも、1月から4月にかけては毎年赤・白・ピンク3色のいちご狩り体験を実施。市場にはあまり出回らない白の雪うさぎやピンクの桃薫を味わえるとあって人気のアクティビティとなっています。
海と山に囲まれた京都天橋立エリアは、どこに行っても豊かな自然に触れることができ、自分好みの遊びを見つけることができます。川遊びにニジマス獲り、カブトムシやクワガタなどの虫捕り、木登りといった都会ではできない大自然ならではの遊びを通じて貴重な体験をすることができます。海ではシーカヤックやSUP、魚釣り、クルージング体験などのアクティビティも楽しめます。
グランドーム京都天橋立が2018年にオープンしたのを皮切りに、続々と特徴のあるグランピング施設が京都天橋立に誕生しています。食育をコンセプトとした「ファームグランピング京都天橋立」、目の前に美しい海が広がるロケーションでビーチグランピングが満喫できる「ブルードーム京都天橋立」、愛犬と一緒にグランピングができる「ドッググランピング京都天橋立」のほか、プライベートプールや天然温泉が完備され、リゾート気分でグランピングが楽しめるプライベートヴィラもあります。
また2020年夏には日本最大級のグランピング場「GLAMPING VILLAGE HAJIME(グランピング ヴィレッジ ハジメ)」やプライベートドッグラン、個別プール&天然温泉を備えた「GLAMPING DIVA(グランピング ディーバ)」が新たにオープン。京都天橋立は、関西グランピングのメッカとなっています。
京都天橋立にあるグランピング施設は、ファミリー向けやカップル向け、団体向け、ペット連れ専用など、利用者や楽しみ方に合わせた独自の特徴を明確に打ち出しています。
この章では、京都天橋立にある5つの個性あふれるグランピング施設の特徴やおすすめポイントをご紹介します。
森・川・海がすぐ近くにあるロケーションが魅力。サイト横を流れる世屋川では川遊び、テントの背後に広がる森では、カブトムシやクワガタなど虫捕りができます。夕方には暮れゆく海を眺めながらBBQ。夜になるとキッチンカーがオープンし、ドリンクと共にキャンプファイヤーが楽しめます。フロント機能を備えた管理棟には一度に5~6名が入浴できる貸切温泉「海」があり、アウトドア施設でありながら天然温泉でまったりとした癒しの時間が過ごせます。快適な環境で大自然を満喫したい人におすすめの施設です。
グランドームには、まるで森の中にいるような気分が味わえるフォレストビュードームをはじめ3タイプのテントがあり、最大52人の宿泊が可能です。隣接するプライベートヴィラ「マリントピア・ザ・スイート」と組み合わせれば、さらに大人数での宿泊が可能になり、社員旅行や企業研修、オフサイトミーティングなど団体での利用にも適しています。敷地内には80名を収容できるコンベンションルーム(多目的ルーム)もあり、ミーティングや研修、ワークショップから展示会、パーティなど、さまざまなイベントを実施することができます。利用企業や研修目的に応じたチームビルディングなどの研修プランの提案も行っています。
京都・宮津の美しい海を一望できる小高い丘に位置するグランピング施設。全テントの一部がスケルトン仕様になっており、テント内でも京都丹後の大自然をパノラマビューで堪能することができます。
各テントサイトには、個別の「シャワー&お風呂」「温水洗浄機付トイレ」「BBQコーナー」が設置されており、共用のトイレやお風呂に抵抗があるアウトドア初心者や女性、子どもでも安心して快適に過ごせます。
自分が口にするものに目を向けることは、健康な体づくり、そして食を通じて豊かな心をも育むことにつながる。
そんな食への想いから誕生したファームグランピングでは、グランピングと掛け合わせたさまざまな食体験を提案。専用農園「天橋立すくすくファーム」での野菜収穫体験や、採れたての野菜を使ったサラダづくりをはじめ、ポテトチップスやピザづくりといった調理体験を実施しています。ほかにも薪割り体験、ウサギとの触れ合いなど親子で楽しめる体験コンテンツが盛りだくさん。子どもの情操教育につながるグランピングが楽しめるため、子ども連れのご家族にもぴったりの施設です。
また6~8名のグループから120名での大型団体のグランピングにも対応できる設備が整っており、社員研修や企業旅行などのほか、子ども会・幼稚園のイベントや大人数でのパーティ、懇親会にも利用することができます。
海まで0km。ブルードーム京都天橋立の目の前には海⽔浴ができるキレイな⼩松浜ビーチが広がっています。⽔質がよく⻘緑⾊の透明な海を臨む施設では、海⽔浴シーズンでも⼈はまばらで⼈の⽬を気にすることなく、ゆったりと波の音を聞きながら特別な時間を過ごすことができます。海好きにはたまらないグランピング施設です。
ビーチリゾートの気分を盛り上げるのは、直径6mの⽔⾊のドームテントに⽩いガゼボ(屋根付き庭園)デッキ。青を基調としたインテリアも、3室それぞれが異なる小物やオブジェで構成され、マリンリゾートの雰囲気に浸ることができます。部屋は3室すべてがオーシャンビュー。開放感のある大きな窓からは、好きな時にいつでも海を眺められます。また各テントサイトには個別のBBQコーナーも完備。開放感・雰囲気を損なわないように透明の建具になっているため、景色を見ながらのBBQが楽しめます。
海がすぐ傍にあるブルードームでは、マリンアクティビティも充実。ビーチを歩いて3分の場所には、直営のマリントピアマリーナがあり、カヤックのレンタルサービスや⿂釣り、クルージング体験などのアクティビティが用意されています。夏季限定で、SUP(スタンドアップパドルボード)、バナナボート、浮き輪の貸出サービスも行っています。
愛犬も一緒に、気軽に旅行に行きたいという声に応えてオープンしたのが、ドッググランピング京都天橋立。日本初の愛犬・ペット同伴限定のグランピング施設です。
愛犬とのグランピングが楽しめるよう、即席でドッグランエリアをつくれるドッグピット、ワンちゃんのくつろぎスペース・ドッグコット、木と木の間に張ったベルトにリードをつけるハンガーライン、マリンスポーツ用のフローティングベストやロングリードなど、ワンちゃんアイテムはすべて無料でレンタルすることができます。手ぶらで身軽にワンちゃんと出かけ、アウトドアリゾートを満喫できるのも魅力の一つとなっています。
国内有数のログハウスメーカー・BESSのIMAGO-Rを使用したポップでカラフルなコテージが印象的な施設。自宅でもない仕事場とも違う「第3のトコロ」を生み出すことをコンセプトに作られたドッググランピングは、非日常を満喫できるフォトジェニックな空間に。ワンちゃんの写真を撮影するのも楽しみの一つになりそうです。
3棟ある施設は2ベッドタイプと4ベッドタイプがあり、小・中型犬は2頭まで、大型犬は1頭まで宿泊できます。各コテージには芝生の中庭とウッドデッキがあり、ワンちゃんが自由にのびのびと走り回れるスペースを確保。施設前にある小松浜ビーチでは、ワンちゃんとのんびりお散歩することもできます。
食事は、1泊2食付きプランを利用して宿泊すると、1組に付き1セット、ペット専門の栄養士が監修したワンちゃん用のごはんがついてきます。
手つかずの豊かな自然に恵まれた京都天橋立に2020年8月、日本最大級のグランピング場「GLAMPING VILLAGE HAJIME(グランピング ヴィレッジ ハジメ)」が誕生します。
大自然を満喫できるアウトドア施設でありながら、貸切温泉や大型プール、セルフバーを備えたスカイテラスなど快適かつラグジュアリーなステイを楽しめる設備が充実。子ども連れの家族から女性グループ、シニア、アウトドア初心者まで幅広い層の利用者にグランピングの魅力を伝える施設となっています。
注目は敷地内に全15棟ある4種類のグランピングテント。日本初登場の繭型の「コクーンテント」はユニークな外観に趣向を凝らしたお洒落なインテリアが特徴で、目新しいものが好きな女性やカップルにおすすめのテント。木のぬくもりを感じるナチュラルな雰囲気に癒されながら、天蓋ベッドを備えたラグジュアリーな空間でゆったりとくつろげるのはHAJIMEオリジナルの「サファリテント」。専用の庭に個別のファイヤースペースを備えた「プライベートガーデンドーム」なら、家族水入らずでキャンプファイヤーができる上、火おこしや肉の丸焼きなどアウトドアらしいユニークな体験にも挑戦できます。オシャレに楽しくグランピングを楽しみたい方や女子会利用は、施設の一番小高い丘に並ぶグリーンの「スカイドーム」へ。目の前にはインクルーシブのセルフバーを備えたスカイテラスがあり、夜は宮津の夜景を見ながら贅沢なひと時が味わえます。
また敷地内には、燻製専門店「燻製や 燻-IBUSHI-」プロデュースの燻製体験ができるセントラルハウスや金温泉と銀温泉、2種の天然温泉にゆったりとつかれる貸切温泉「HAJIMEの湯」のほか、季節に応じた遊びが楽しめる「アクテビティパーク」を併設。アクテビティパークには夏になると大型プールが登場します。
京都・天橋立にこの夏オープンする新施設は、優雅に快適にそして豪華にアウトドアを満喫できるグラマラスな施設となっています。
一押しの料理メニューは京都や京都天橋立エリアの新鮮な食材を堪能できるBBQ。京都和牛に自家製ベーコン・ソーセージなど豪華なお肉類はもちろん、アワビや旬の地魚、地元の採れたて野菜を心ゆくまで堪能できます。丹後の海の幸をグランピングならではのスキレット料理で味わうこともできます。
秋冬になると、丹後の冬の味覚・伊根ブリをはじめとした地元新鮮食材を薪ストーブで「薪焼き」や「藁焼き」にする薪グランピング料理も楽しめます。
古き良き日本の原風景、手つかずの自然が残る京都天橋立。アウトドアを楽しむにふさわしいこのエリアには、関西圏からのアクセスも良好とあって、個性あふれるグランピング施設が数多くあります。京都天橋立にある施設をおすすめする理由を以下にまとめました。
・京都天橋立は、京都・大阪・兵庫から車や電車で約2時間。関西圏からのアクセスが良好で、天橋立のほか、伊根の舟屋やちりめん街道など古き良き日本の原風景が楽しめるスポットも魅力となっている。
・天橋立がある京丹後エリアはまさに食の宝庫。冬の丹後の味覚として有名なカニやブリをはじめ、マダイやアワビ、地元の新鮮野菜など季節ごとに山海の幸が豊富。イチゴの栽培も盛んで、京都天橋立にあるグランピング施設で実施されている3色いちご狩りは、人気のアクティビティとなっている。
・海と山に囲まれ森や川など豊かな自然が残る京都天橋立では、川遊びや虫捕り、木登りなど都会ではできない大自然ならではの遊びができる。シーカヤックや魚釣り、クルージング体験などのマリンアクティビティも充実。
・グランドーム京都天橋立が2018年にオープンしたのを皮切りに、続々と特徴のあるグランピング施設が京都天橋立に誕生。
・2020年夏にも日本最大級のグランピング施設が新たにオープンし、京都天橋立エリアは関西におけるグランピングのメッカとなっている。
※本コラムは、2020年5月27日現在の情報に基づいて作成されたものです。各施設の最新情報は、公式サイトをご確認ください。
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