グランピングと言えば、家族やカップル、気の置けない仲間同士でするもの。そんなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?
しかし最近では、学校のクラブやサークル活動、子ども会、懇親会をはじめ、企業研修、社員旅行など大人数のグループや団体でグランピングを利用するケースが増え注目を集めています。グランピングというアウトドアならではの開放的な雰囲気に加え、普段着でカジュアルに参加できる気張らないスタイルは、コミュニケーションの活性化に少なからず良い影響をもたらしてくれます。普段はあまり会話を交わさない上司や先輩、同僚とも気軽に話がしやすくなるのではないでしょうか。
また、いつもとはまったく違う環境に身を置き、BBQ、キャンプファイヤーなどのアクティビティを一緒に体験することで、グループ内、組織内の雰囲気や人間関係に新しい変化をもたらす効果も期待できます。
そこで今回は、なぜグランピングが大人数でのグループや団体利用におすすめなのかを探りながら、施設選びのポイントをお伝えし、最後に大人数でも利用できる関西のグランピング施設をご紹介します。
目次
自然に触れることで身も心も開放的になれる・・・それはキャンプ、グランピング両方に共通する魅力です。
心を開くことで、普段はしない深い話ができたり、お互いの新たな一面を発見して絆が深まったりなど、自然の中で過ごす時間は、楽しいだけではない、その後の日常生活や人間関係にも良い刺激を与えてくれる価値ある時間を提供してくれます。
そんな共通点がある反面、キャンプとグランピングには異なる点もたくさんあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、どちらが団体や大人数での利用に向いているのか考えていきましょう。
キャンプのメリットといえば、なんといっても低予算でできること。キャンプ用品を揃えるなど初期費用こそかかりますが、その後は自分の車やキャンプ用品を使えば、かかる費用はガソリン代や食材費、キャンプ場の使用料だけでOK。メンバーで割り勘にすれば、かなりリーズナブルに楽しむことができます。
ただしキャンプでは、テントの設営や火おこし、後片付けまで自分たちですべてしなければいけないため、大人数の場合は幹事にかなりの負担がかかってしまいます。また天候の変化が起きたときの対応など、それなりの知識と経験を持った人が必要となり、キャンプを実施する上では大きなハードルとなります。
持っていくのは着替えと身の回りのものだけ。必要なものはすべて施設に揃っているため、キャンプのように必要な道具を揃えたり持ち運んだりする必要がありません。おまけに、チェックインからチェックアウトまで施設のスタッフがサポートしてくれるので、テントの設営・撤収、食事の準備や後片付けなどを一切する必要がなく、滞在時間を研修やアクティビティに費やすなど有意義に活用することができます。
ただしその分一回の旅にはそれなりにコストがかかります。装備さえ揃えてしまえば1回あたりのコストが安くてすむキャンプと比べると、至れり尽くせりとはいえグランピングの費用は高く感じる人も多いでしょう。ただし施設によってはテントや部屋毎に料金を設定し、人数が多ければ多いほど宿泊費が安くなるといったお得な料金設定を行っている施設もあります。
準備から後片付けまでなんでも自分たちでしなければならないキャンプと違い、グランピングは目的地につけばすぐにアクティビティや研修を開始できるという大きなメリットがあることが分かりました。ここではなぜグランピングが団体や大人数での旅行におすすめなのかさらに詳しく見ていきます。
どんな旅行でも参加人数が多ければ多いほど、食事やアクティビティの手配、イベントの進行など幹事の負担は増えていきます。しかし、少しでもサポートしてくれる人がいれば、負担は少なくなるというもの。グランピングなら、必要なものは施設にすべて揃っており、食材の買い出しや調理は不要、後片付けもスタッフにお任せできるため、幹事を務めながらでも、一般参加者と同じように楽しむことができます。
自然には人の心を癒す力があります。自然の中に身を置くと、心にゆとりができ、いつもより笑顔で人と話せるなんてことはありませんか。気持ちが開放的になることで、いつもより会話も弾み、普段はじっくり話す機会のない上司や先輩、同僚との距離を縮めることができるかもしれません。
グランピング施設には、ロケーションや設備、季節に応じた様々なアクティビティが用意されています。アウトドアに精通したスタッフが、トレッキング、SUPやシーカヤックなどのマリンスポーツ、ピザ窯でのピザ作りや燻製作り、焚火を囲んでのキャンプファイヤー、ハンモックに揺られながらの星空観察など、グループや団体の旅の目的に合わせたアクティビティを提案してくれます。
雨が降るからと言って予定を変更するのはたやすいことではありません。人数が多ければなおさらです。しかしグランピングでは、施設そのものが快適かつリゾート感覚で楽しめるラグジュアリーな空間となっており、雨がふっても十分にグランピングを満喫することができます。BBQをする場所にも屋根がついていたり、食事専用のスペースがあったりと、天候に左右されずに楽しめる工夫が施されています。
子連れのグループにもグランピングはおすすめ。川遊びや木登りをしたり、虫捕りをしたりと自然の中で思いっきり遊べるのはもちろん、大人と一緒にアウトドア料理に挑戦したり、キャンプファイヤーに参加したりと非日常の世界が楽しめます。またキャンプでは心配なトイレやシャワーもグランピング施設には完備されているので、子連れでも安心してアウトドアを満喫できます。
グランピング施設には、敷地内に天然温泉を備えていたり、会議や研修、展示会、講演会、パーティ、宴会などさまざまな目的で利用できるスペースを設けていたりするところがあります。そうした付帯施設を完備する施設では、アウトドアを楽しむ社員旅行をはじめ、オフサイトミーティングやチームビルディングなど、アウトドアの良さを生かしたオリジナルの企業研修を実施することもできます。
団体でグランピングを利用する際には、大人数での利用が可能か、企画の主旨・目的にあった施設か、機材や設備が整っているかを確認することが重要です。またほかの宿泊客を気にすることなく過ごせるか、食事はどんなスタイルになるのかなど、気になることがあれば事前に施設へ相談しておきましょう。
グランピングは施設によって規模も違えば宿泊できる人数も異なります。また大人数で利用できたとしても、他の宿泊客に気兼ねなく過ごせるかは気になるところです。事前に食事の場所や宿泊施設をチェックし、貸切利用が可能かについても確認すると良いでしょう。
雨でもBBQができる、屋内の宴会に切り替えられる、屋根付きの施設でできるアクティビティや体験がある、オンラインゲーム・ボードゲーム・トランプなど大人数で盛り上がれるアイテムの貸出があるといった雨天対策を打ち出している施設であれば、悪天候でも安心してグランピングが楽しめます。
せっかく大人数でグランピングを楽しむのであれば、参加者全員で盛り上がれるようなイベントやアクティビティは必須です。大人数で楽しむアウトドア料理、親睦を深めるキャンプファイヤーに加え、クルージングやシーカヤックなどみんなで一緒に体験できるマリンスポーツなら研修にも活用することができます。BBQもグループごとに調理を行えば、個々の交流を深めるだけでなく、チームビルディングやプロジェクト遂行時のシミュレーションなど、絶好の社員教育の場にもなります。
施設は、それぞれのグループや団体の旅の目的に応じた活動ができるかも考慮して選ぶようにしましょう。
大人数で利用する場合は、参加人数や予算に合わせて旅を企画しなければなりません。予算によっては食材を持ち込み、自分たちで調理することでコストを抑えたい場合もあるでしょう。そうしたニーズにどこまで対応してもらえるかも施設を選ぶ上で大切なポイントになります。
また企業研修や学校研修などの目的で利用する場合は、研修プログラムを提供してくれる施設を選ぶと、主催者側の負担が少なくなり、企画から実施までの段取りもスムーズに行えます。
京都・宮津の美しい海を一望できる小高い丘に位置するグランピング施設。全テントの一部がスケルトン仕様になっており、テント内でも京都丹後の大自然をパノラマビューで堪能することができます。
6名~8名のグループから120名での大型団体のグランピングにまで対応できる「食育×グランピング」をコンセプトにした施設。専用農園「天橋立すくすくファーム」での野菜収穫体験や、ポテトチップスづくりやピザづくりといった調理体験ができます。薪割り体験、ウサギとのふれあいなど親子で楽しめる体験コンテンツも豊富。収容人数が多く大規模な企業研修にも利用できるほか、子どもの情操教育にもつながるグランピングが楽しめるため、子ども連れのグループや子ども会・幼稚園イベントなどの利用にもぴったりです。
森・川・海がすぐ近くにあるロケーションが魅力。敷地内の世屋川では川遊び、テントの背後に広がる森では、カブトムシやクワガタなど虫捕りも楽しめます。キャンプファイアーやキッチンカーなど、夜のお楽しみも満載。快適な環境で大自然を満喫したい人におすすめの施設です。
3タイプあるテントをすべて貸し切れば最大52人が宿泊できるグランドーム。隣接するプライベートヴィラ「マリントピア・ザ・スイート」と組み合わせれば、さらに大人数での宿泊が可能になります。その上、敷地内には80名を収容できるコンベンションルーム(多目的ルーム)もあり、ミーティングや研修、ワークショップから展示会、パーティなど、さまざまなイベントを実施することができます。
クルージングやシーカヤックなどのマリンスポーツアクティビティが充実しているほか、利用企業や目的に応じたチームビルディングなどの研修プランの提案もしてくれます。
2020年8月、手つかずの豊かな自然に囲まれた京都天橋立エリアに誕生するのが日本最大級のグランピング場「GLAMPING VILLAGE HAJIME」(グランピング ヴィレッジ ハジメ)。
大自然を満喫できるアウトドア施設でありながら、貸切温泉や大型プール、セルフバーを備えたスカイテラスなど快適かつラグジュアリーなステイを楽しめる各種設備も充実。子ども連れの家族から女性グループ、カップル、シニアまで幅広い世代が利用できる施設になっています。
4タイプある全15棟のグランピングテントは、珍しい日本初登場の繭型のコクーンテントや、オリジナルのサファリテント、専用のキャンプファイヤーと庭がついたプライベートガーデンドームなどそれぞれに個性が光ります。そのため子どもから女性、シニアまで幅広い世代を含むグループや団体でも、それぞれの嗜好に合わせたテントを選び宿泊することができます。
またプライベートクルージングなどのマリンスポーツはもちろん、燻製専門店プロデュースの燻製体験やキャンプファイヤーの火おこし体験などユニークな体験コンテンツも用意されており、参加者はさまざまなアクテビティや体験で交流を図ることができます。
グランピングはアウトドアならではの開放的な雰囲気に加え、BBQやキャンプファイヤーなど大勢で楽しめるアクティビティがたくさんあり、個々が交流を図り親睦を深める場として活用されています。以下に、大人数で利用する際のグランピングのメリットと施設選びのポイントをまとめました。
・大自然という日常とは異なる環境でいつもとは違う体験をみんなで一緒にすることで、普段は話さない上司や先輩、同僚とも交流を図り、親睦を深めることができる。
・グランピング施設なら準備から後片付けまですべてスタッフがサポートしてくれるため、目的地につけばすぐにアクティビティや研修を開始でき、幹事の負担も減らせる。
・キャンプに比べ、グランピング施設は快適かつリゾート感覚で楽しめる仕様となっているため、雨がふっても開放的な空間でアウトドア感を満喫できる。
・ロケーションや設備、季節に応じた様々なアクティビティが用意されており、アウトドアに精通したスタッフが、グループや団体の旅の目的に合わせたアクティビティを提案してくれる。
・グランピングは、キャンプでは不安なトイレやシャワーも完備されており子連れでも安心して参加できる。
・野菜の収穫や調理体験など親子で楽しめる体験コンテンツが充実している施設や、ミーティング・研修・パーティなどが実施できる付帯施設を設けた施設もあり、グランピングでは旅の目的に応じた施設選びが可能。
・大人数で施設を利用する際は、収容できる人数を確認し、企画の主旨・目的にあった施設を選ぶことが大切。またほかの宿泊客が気になる場合は貸切利用ができる場所を選ぶと良い。
・グループで参加できるアクティビティがあるか、雨天時の対策が施されているか、参加人数や予算に応じて既定のプランを臨機応変にアレンジできるかも施設選びの重要なポイントになる。
※本コラムは、2020年5月18日現在の情報に基づいて作成されたものです。
各施設の最新情報は、公式サイトをご確認ください。
グランピングコラム