「キャンプ後は疲れることが多い」「準備が面倒だと感じる」といった理由で、キャンプを楽しめないことがあります。せっかく好きで始めたキャンプなのに「疲れたり面倒に感じたりするのはなぜ?」と感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、キャンプで疲れたり、準備が面倒に感じたりしてしまう理由とともに、キャンプ疲れを防ぐ方法を紹介します。疲れずにキャンプを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
キャンプ経験が少ない初心者キャンパーは、キャンプに慣れていないことが原因で疲れを感じる場合が多いようです。より具体的に、初心者キャンパーが疲れを感じやすい理由を解説します。
キャンプではテントやタープなどの設営が必要です。設営では、ペグがうまく打てない、どこに何の荷物があるか分からないといった理由で時間がかかりがちに。そのため、設営するだけで疲れてしまう初心者キャンパーも多いでしょう。
キャンプから帰るときには、使用した道具・荷物を片付けて撤収します。テントやタープを畳むのに手間取る、焚き火の片付けや食器洗いが面倒といったことも疲れを感じてしまう理由です。
テントで眠る際、マットを敷いても地面が硬かったり、外の物音が気になったりと、慣れないうちはなかなか寝付けないものです。熟睡できないと、前日の疲れが取れないまま翌朝を迎えることになり、体がだるくて思い切りアウトドアを楽しめないことになります。
初心者はキャンプに行く際、予定を詰め込み過ぎて疲れるという声もよく聞かれます。キャンプ場に到着して設営が終わったら、すぐに凝ったアウトドア料理やキャンプ飯を作る、周辺を散策して複数の観光スポットに足を運ぶ、翌日は撤収後に周辺の人気スポットへ立ち寄るなど、過密なスケジュールを立てがちです。短時間のうちにあれもこれもやってしまうことで、一気に疲れを感じるのは初心者キャンパーにありがちなポイントです。
キャンプの行き帰りで渋滞に巻き込まれてしまうことがあります。なかなか進まない車にイライラしたり、退屈した同行者をなだめたりして、キャンプ場や自宅に到着するときにはぐったりしてしまう方も多いのではないでしょうか。
テントやタープ、クッキングツールなどのキャンプギアは、使った後にしっかり手入れをしないと劣化してしまいます。キャンプ後に行う手入れ・メンテナンスが大変で、疲れてしまったり、面倒に感じたりする人もいるでしょう。
「子どもをアウトドアや自然環境に触れさせてあげたい」といった理由から家族でキャンプを計画する人も多いですよね。ところが、初心者キャンパーはテントやタープの設営、火起こしなどに慣れていないため手間取る上に、子連れとなると子どもから目を離せません。思うように設営や食事の準備が進まないだけでなく、「騒ぐと周りの迷惑になる」「広いキャンプ場や自然環境の中で子どもを遊ばせるときには常に見守りが必要」といった周囲への気遣いや危機意識から、キャンプを楽しむ余裕がなくなってしまうことも。気が付くと子どもを怒ってばかりで、キャンプを全く楽しめないこともキャンプが疲れてしまう理由のひとつです。
キャンプに慣れており、ソロキャンプの機会も多いベテランキャンパーでもキャンプで疲れる、面倒と感じることは多いものです。上級者だからこそ感じるキャンプ疲れの理由を解説します。
キャンプ上級者になると、キャンプギアをいろいろ選びたくなります。限定発売されたキャンプギアのチェック、購入する際のレビューや特徴の比較検討など、キャンプ場へ行く前に疲れてしまう方も多いのではないでしょうか。
キャンプにおける醍醐味に、バーベキューやアウトドアクッキングがあります。ベテランキャンパーになれば、より凝ったキャンプ飯も楽しめるようになっているはずです。上級者になったからこそ、「調味料や食材にこだわりたい」「キャンプ飯で見栄えのよいメニューに挑戦したい」といった思いを持つ人も多いでしょう。レシピや食材、調理器具の検索など、計画段階から凝りすぎるあまり疲れてしまうことは上級者ならではの悩みといえます。
キャンプ上級者になると、スペックにこだわったキャンプギアをあれもこれも持って行こうとして、荷物が多くなりがちで、車に荷物を積むときや、降ろすときの大きな負担になってしまいます。必要以上に道具を持ち込むことは、肉体的な疲れの原因になることはもちろんですが、管理も大変になり、忘れ物や失くし物も増えるため、精神的な疲労を感じることにもつながります。
ベテランキャンパーになれば、テントやタープ、荷物の配置、テーブルや椅子、焚き火台、調理器具のレイアウトにもこだわりたくなりますよね。使いやすい配置やレイアウトを考えたり、納得いくまで何度もやり直したりすることは疲れの原因になることもあるでしょう。
上級者になれば、自分だけでキャンプを楽しむソロキャンプもお手のもの。自分のペースでキャンプに行けることは楽しい一方で、キャンプに行きすぎて疲れてしまう人もいます。
キャンプに関連するSNSに振り回されて疲れることも、ベテランキャンパーならではの悩みです。フォロワーを増やすために何か有意義な投稿しなくてはと焦ったり、SNS映えするネタを探し回ったり。また、他人のキャンプに関する投稿をシェアしたり、コメントしたりすることが義務化してしまって疲れる人も多いでしょう。
もともと人の少ない場所でのんびりとゆとりのある時間を過ごすことがキャンプ本来の楽しみ方ですが、昨今はキャンプブームもあり、休日のキャンプ場は混雑していることが増えました。穴場とされる上級者向けのキャンプ場も同様で、せっかくキャンプに来たのに、のんびりできず疲れてしまったというケースもあるでしょう。
楽しいはずのキャンプで疲れる、面倒だと思うことが増えるとキャンプに行きたくなくなってしまいます。その結果、キャンプが嫌いになってしまうこともあるでしょう。ここからは、キャンプ疲れや負担を減らすためにできる対策方法を解説します。
キャンプに持って行く荷物は厳選して必要最小限にしましょう。荷造りや車への積み込み、撤収の負担を軽減できます。
何を持って行くかを考えながら荷造りすると疲れてしまいます。あらかじめチェックリストを作って荷造りをするのがおすすめです。また、ぎりぎりの時間に荷造りをすると出発日の朝に慌てることに。時間に余裕を持って荷造りするのもポイントです。
キャンプ場が遠方の場合、朝早く、場合によっては夜中に出発することになります。長時間のドライブは肩こりや腰痛の原因にもなり、渋滞に巻き込まれる可能性も高くなります。走り慣れていない道を運転することも過度な緊張につながり、現地に到着するまでに知らず知らずのうちに疲れてしまうこともあるでしょう。自宅からアクセスしやすい近場のキャンプ場を選ぶことで、長距離運転による疲れを回避できます。
初めてテントやタープを設営するとき、新しいキャンプギアを導入したときは、設営や撤収に手間取ってしまうことがあります。現地で説明書を見ながら初めて設営するのは時間がかかり、うまくいかないこともあるでしょう。実際に設営する前に自宅で組み立てや撤収の練習をしたり、動画で手順を確認したりしておくのがおすすめです。
キャンプギアの中には設営や撤収がしやすい、初心者向けのものもあります。簡単に扱えるものを選ぶと負担を減らせます。調理器具には家庭のガスコンロで使える鍋やフライパンなどを選ぶと、使用後のメンテナンスを簡単に済ませられます。
せっかくキャンプにきたのに、SNSを気にしてスマートフォンばかり眺めていませんか。キャンプ場にいるときはSNS絶ちをして、自然を楽しむなどキャンプ本来の過ごし方を満喫しましょう。撮った写真をSNSにアップしたり記事を書いたりするのは、自宅に帰ってからでも遅くはありません。
キャンプ場に到着したら、テントやタープの設営をする前に昼食を済ませてしまいましょう。途中でスーパーやコンビニに寄ってお弁当を買うのがおすすめです。凝ったキャンプ飯は夕食にとっておきましょう。
キャンプ場に行ってあれこれしようとすると疲れるので、のんびり過ごすようにしましょう。予定を詰めすぎて疲れてしまわないために、観光スポットやイベントに立ち寄るのをやめて、あえて1か所でゆったりと贅沢なキャンプ時間を過ごすのがおすすめです。
子どもが退屈しないように、キャンプ場で遊べる遊具を用意しておくのもよいでしょう。水遊びセットやシャボン玉、ボール、バドミントン、花火などの外遊びの遊具のほか、テントの中で楽しめるカードゲームやボードゲームを持参するのがおすすめです。子ども用の調理器具を用意して子どもと一緒に簡単なキャンプ飯作りに挑戦してみたり、図鑑や星座盤を用意して、虫や草花を調べたり星空を眺めたりすれば、親子のコミュニケーションも深まります。
調理の手間を省くのも、キャンプ疲れを防ぐのに有効です。あらかじめ食材の下ごしらえをしておく、カットされた食材を使う。また、調理済み食品やインスタント、冷凍食品を活用するなど、調理の手間を省く方法はたくさんあります。
テントで快適に眠るためには、寝具を見直すのがおすすめです。レビューを見たり特徴を比べたりしながら、よく眠れそうなマット、シュラフ、コット、枕などを用意してみましょう。
キャンプ場の撤収時間ぎりぎりに片付けようとすると焦ってしまいます。余裕を持って早めに撤収を進めるとよいでしょう。
「重い荷物の持ち運び、設営や撤収の準備をなくして手間なくキャンプを楽しみたい!」という方におすすめなのが、グランピングです。大自然を楽しみながら冷暖房完備の快適なお部屋で過ごせるだけでなく、豪華な食材を使ったグランピングBBQに焚き火、おやつ作りなどのアウトドアアクティビティを手ぶらで楽しめます。施設によってはサウナやプール、ジャグジー、遊具などが用意されているところがあるのも魅力です。グランピングは、初心者キャンパーはもちろん、ひとりでまったり手間なくキャンプを楽しみたいときにも、家族でキャンプに挑戦したいときにもおすすめです。
初心者・ベテランキャンパー別にキャンプ疲れを感じる原因と対策を解説しました。楽しいはずのキャンプで疲れてしまっては本末転倒です。荷物を減らす、設営や手入れが簡単な用具を選ぶなど、キャンプ疲れしにくい工夫をぜひ取り入れてみましょう。
ベテランキャンパーの方で最近キャンプ疲れを感じるようになった方には、あえてこだわりを捨てて初心者だったころを思い出し、シンプルにキャンプや自然を楽しんでみるのもおすすめです。
※本コラムは、2023年8月1日現在の情報に基づいて作成されたものです。各施設・各都道府県キャンペーンの最新情報は、公式サイトをご確認ください。
グランピングコラム